世界唯一の乗り物「スカイレール」廃止検討 広島のニュータウンの“鉄道” 薄れる優位性
11/8(火) 17:12配信

 広島市安芸区のニュータウンにある日本唯一の乗りもの「スカイレール」の廃止が検討されているようです。運営会社「スカイレールサービス」は順次説明会を行い、2023年秋から代替となる電気バスを運行、その後に廃止する予定であることが報じられています。

 スカイレールは、高架の軌道から吊り下がるゴンドラ(搬器)が動くという、モノレールとロープウェーをかけ合わせたようなシステムで、法令上は鉄道に分類されるものです。この乗りものがある「スカイレールタウンみどり坂」は、山の斜面をそのまま宅地化しており、分譲開始当初のキャッチコピーは「空に近い街」。麓にあるJR瀬野駅からスカイレールの軌道がニュータウンを貫いており、1.3kmほどの路線全体で180mもの高低差があります。

 空中をゆっくりと動くスカイレールのゴンドラは、ロープウェイよりも安定し、よほどの風がない限り、乗り心地も静かです。ニュータウンから通勤・通学する人に重宝されていただけでなく、山の上にある終点「みどり中央駅」からの見晴らしも抜群。車窓を眺めに来る人も多く、その名の通り「スカイレールタウン」の象徴だったと言えるでしょう。

 スカイレールは1998(平成10)年、平均4300万円という価格帯が話題を呼んだ県内最大規模(約1800戸)のニュータウンの分譲開始とともに開業し、「鉄道と一体になった街」としての広告塔の役割も兼ねていました。しかし想定ほど分譲が進まなかったこともあり経営は厳しく、コロナ禍の前から運営会社は1億円以上の単年赤字続き。親会社である積水ハウスなどの支えによって運行を続けてきました。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/4521c901e0a81d5ede0d59060c91e48436f940ed

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