大阪府堺市にある給食提供施設「ベルキッチン」の一部サーバーにおいて、ランサムウェアによるサイバー攻撃を受けてシステム障害が発生していることがわかりました。

 ベルキッチンによりますと、10月31日午前6時ごろ、一部端末でサーバーが立ち上がらない状況が発生し、その後専門家による調査を始めたところ、サイバー攻撃があったことが確認されたということです。

 ベルキッチンは、10月31日にランサムウェアによるサイバー攻撃でシステム障害が発生した「大阪急性期・総合医療センター」にも給食を提供していて、ベルキッチンは医療センターとのシステム障害の関係についても調査中だということです。

 11月7日に、大阪府の吉村洋文知事は『大阪急性期・総合医療センター』でのサイバー攻撃について「給食事業者のサーバーから侵入した可能性高い。(大阪急性期・総合医療センターの)サーバーと繋がっている。そこからの可能性が高いと報告受けている」と話しました。

 11月7日に医療センターが開いた会見で、「政府から派遣された専門家チームの調査結果によると、給食委託事業者とのサーバー間において、通信が大量に確認されていて、その他に不審な通信および侵害に関する報告がなかったことから、(ウイルスは)給食委託事業者からの侵入の可能性が高い。また給食事業者のデータセンターにおいても医療センターと同様のランサムウェアに感染していることが確認されている」と話しました。

 医療センターは「何らかの形で給食事業者に(ウイルスが)入って、そこからサーバーの情報を盗み出して、侵入してきた」とも話しました。

 また、医療センターは「電子カルテ・注射などの基幹システムの再構築を行います。基幹システムは12月の中旬からの運用再開を目指す計画としています。その基幹システムと電子カルテシステムにつなげて1月上旬までに病院全体のシステム稼働を目指す
」として完全復旧については、来年1月になる見通しであることを明らかにしました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/43e822ce854ca57a806911d2351595d5cf77a9d8