千葉県は7日、日本製鉄東日本製鉄所君津地区(君津市)の東京湾に面した排水口の水から、水質汚濁防止法の基準値を超える1リットル当たり0・1ミリグラムの有害物質シアンを検出したと発表した。
日鉄が6日に実施した自主検査で判明した。同工場では、2017年以降に何度もシアンを外部に流出させていたことが発覚し、9月30日に再発防止策を県に提出したばかり。県と日鉄が原因を調べている。

 県によると、この排水口では18年以降、シアンが42回検出された。日鉄は高炉由来のシアンを含んだ水が未処理のまま流入したことが原因とみて、一連の問題発覚後、流入防止措置や二重のシアン処理を施すなどの対策を講じている。
このため、今回は別の原因でシアンが流出した可能性があるという。【石川勝義】

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