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では「そんな人たちより確実に運転がうまい」プロレーシングドライバーの脇坂さんが飲酒運転したらどうなってしまうのでしょう。飲酒により運転能力はどれくらい低下してしまうのでしょう。身をもって、グランツーリスモ7で検証開始!

まずはシラフでレース開始。ミスなく楽々完走して、タイムは1分33秒でした。

続いてお酒をグイグイッと。プハァ。アルコール検知器で測り「酒気帯び運転」の基準値(呼気1リットル当たり0.15mg以上/違反点数13点・免許停止90日・3年以下の懲役または50万円以下の罰金)を超えたところで再プレイすると……。

「あ、視野の外側を意識していたセンサー(の能力)が確実に減ってる」「わー、ちょっとぶつかってもうた」。自身を客観視する意識はまだ残っているようですが、飲酒運転する人が“ちょっとしか”と言いたがる程度でも確実に運転能力がガタ落ちし、事故にも。タイムも散々です。

さらに飲み進めて、すっかりできあがった脇阪さん。酔ってイイキブンになってしまっています。アルコール濃度は呼気1リットル当たり0.61mgで本日の最高値。それでも、350mlの缶ビール1本、缶ハイボール1.5本です。

参考までに、呼気1リットル当たりのアルコール濃度0.25mg以上で違反点数25点、免許取り消しと欠格期間2年、3年以下の懲役または50万円以下の罰金です。また、アルコール量に関係なく「酒に酔って正常な運転ができない状況で運転をした」場合は「酒酔い運転」となり違反点数35点、免許取り消しと欠格期間3年、5年以下の懲役または100万円以下の罰金です。

「もう酔うてるよぉぉ!」と上機嫌でGT7の街を爆走します。「おら! 行ったるで!」「何かいつもより怖さがない(自制心がなくなる)」と気も大きくなり、ムチャな運転で壁にドーン。さらにスピンして完走さえできず。「いや、まだイケるで〜!」。……いえ、もういいです……。レース後、最終的に測ったアルコール濃度は0.47mgでした。

酔いを覚まして結果を振り返りましょう。「周辺視野が確実に狭くなる。飛び出しなど急な事態に反応・対応できなくなる」「強気になり、攻撃的な運転になりがちになる」。プロレーサーも飲酒で運転能力はゼロになります。「1滴でも飲んだら乗るな! 乗るなら飲むな!」「クルマは使い方を誤ると凶器になることを忘れないようにしてほしい」「大好きなクルマで悲しい事故を起こさない、起こさせないために、飲酒運転撲滅を今後も訴えたい」と強く語りました。

ファンからも「酔った影響を解りやすく説明してくれてめっちゃ解りやすい」「とても良い検証だと思います」「本当に危険なのがよく伝わります」などのコメントが多く寄せられていました。

https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2211/05/news021.html
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