海老蔵改め市川團十郎、世界に襲名をアピール「團十郎と呼んでください」海外公演にも意欲
11/4(金) 11:43配信

 歌舞伎俳優の市川海老蔵改め13代目市川團十郎白猿が4日、東京・日比谷の日本外国特派員協会で海外向けの記者会見を行い、世界に襲名をアピールした。

 團十郎は、襲名にあたり今後の歌舞伎の継承や発展について「この時代に生きる歌舞伎俳優といたしましては、古典の継承をすることを最も重要視しながらも、そればかりでは滅んでしまうことも危惧されます。若い方々に歌舞伎の面白さを提示することは避けて通れない道。新しいことをやっていくことも團十郎の家風でございますので、『(伝統や格式を重んじること)そればかりではならん』という決意と覚悟でございます」と決意表明。海外公演にも強い意欲を示した。

 本名の堀越勸玄から市川新之助となった長男が、今月2日のイベントで「周りからどう呼ばれたいか」を聞かれ「勸玄くん」と答えたことも話題に。この日の会見で團十郎は、自身の呼称について「團十郎でよろしくお願いします」と強調した。

 海外メディアからは、2010年に都内の飲食店で暴行を受けたトラブルについても話題が及んだ。当時を振り返り「私自身が市川海老蔵であって、多くの方に認識され、注目もある程度されていた人物であった。私であったがゆえに世の中の方々が反応してくださったと認識しております。父や妻、関係者や松竹の皆さま、多くの方々に迷惑をかけたことは事実です」と反省の言葉を述べた。

 自身の襲名披露と長男・新之助の初舞台となる「十一月吉例顔見世大歌舞伎」は、東京・歌舞伎座で7〜28日に行われる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/18c8fd38b23255a177ed521771dc9d2a04a35106