【ロンドン時事】英王室を離脱したヘンリー王子の回顧録が、来年1月10日に出版されることになった。
出版元のペンギン・ランダムハウス社が27日発表した。幼少時代から結婚して父親になるまでの半生を
振り返るもので、同社は「率直かつ(読者の)心を捉える」内容だと指摘した。ただ、王族が著書を出版するのは
極めて異例で、物議を醸す可能性がある。
題名は「スペア」。チャールズ国王の次男として、未来の王位継承者の「予備(スペア)」と見なされる存在だった
自身の立場を反映させたとみられる。同社の説明によると、交通事故死した母親の故ダイアナ元皇太子妃の葬儀に
参列した時の体験に触れるほか、アフガニスタンでの軍務経験、「夫や父親になった喜び」についても盛り込まれる。
著書は16カ国語に翻訳され、利益の一部は英国の慈善団体に寄付される。王子は「(人生の)浮き沈みや過ち、
教訓として学んだこと」について、「生まれながらの王子でなく、一人の男として執筆する」と述べている。
王室公務から引退し、一家で米国に移住した王子の回顧録を巡っては、王室に批判的な内容も
含まれるのではないかとの見方もある。報道によると、王室は出版についてコメントしない方向という。
王子と妻メーガン妃は引退後、米テレビで王室生活の内幕を「暴露」して大きな議論となった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf4cbbaaa63f25c2f44f14b1c893cf254ac603bd