【リビウ(ウクライナ西部)=川上大介】ウクライナ南部ヘルソン州の知事は12日、ウクライナ軍がロシア軍から新たに
5集落を解放したことをSNSで明らかにした。露軍が全国規模で展開したミサイル攻撃に対し、ウクライナ軍は
反転攻勢を継続する姿勢を鮮明にした。

 10、11の両日にエネルギー施設などが標的となったミサイル攻撃の影響は依然、解消されていない。ウクライナの
デニス・シュミハリ首相は12日、午後5~10時の電力消費を25%削減するよう国民に呼びかけた。
国営電力会社ウクルエネルゴは、東部ハルキウ、スムイ両州と中部ポルタワ州の計3州で当面、計画停電が必要になるとしている。

 一方、ロシアの独立系調査報道メディア「IStories」は12日、露情報機関「連邦保安局」(FSB)当局者らの話として、
2月24日の侵略開始以降、露軍の戦死者や行方不明者、負傷による戦闘不能者の人数が「9万人を超えている」と伝えた。

 露南部ロストフ州や西部クルスク州は、ウクライナへの兵員補充を目的にした部分的動員の「第2弾」を始めた。
モスクワでは、徴兵当局者がホームレスの支援施設などで招集を始めたとの情報がある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ba1ab13ffcf3ff5d7c9313d0937b31f1980d5e43