警視庁や兵庫県警などは29日、中国籍でアルバイトの沈志強容疑者(30)=千葉県旭市=ら男女6人を入管難民法違反(在留カード偽造など)の疑いで再逮捕したと発表した。沈容疑者らの自宅が偽造カードの密造拠点となっており、約120枚を押収した。2021年8月以降、約2万件の依頼を受け、1億数千万円を売り上げたとみられる。

 再逮捕容疑は、同居する中国籍で無職の温国強(32)、自営業の丸山貴弘(34)=同市=の両容疑者と共謀し、5〜6日に沈容疑者らの自宅でパソコンやプリンターを使い、在留カード42枚を偽造したとされる。他の3人と共謀し、偽造カードを神戸市のベトナム人らに提供した疑いもある。

 国際捜査課によると、中国内の指示役が注文を取りまとめ、沈容疑者らにSNSで偽造を依頼していた。自宅内からは約2万枚分の偽造カードの記録や、偽造前の白色プラスチックカード約3000枚も見つかった。沈容疑者は「中国のSNSで偽造の仕事を見つけた」などと話し、容疑を認めているという。

 6人は6日、東京都内の別の外国人に偽造カードを提供したとして、同法違反容疑で逮捕されていた。

https://mainichi.jp/articles/20220930/k00/00m/040/091000c