≪発注ミスによって在庫過多になってしまいました……お客様、助けてください! ≫

 ――スーパーマーケットやディスカウントストアなどで、このような悲痛なお願いが書かれた販促用のPOPを目にしたことはないだろうか。

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 近年、SNSでの拡散により、急激に認知度が高まってきた“発注ミスPOP”。スーパーなどの小売店において、発注担当者のミスで大量に仕入れてしまった商品を売り切るために、消費者の同情を誘い買ってもらおうとする販促方法だ。

 発注ミスがSNSで広まって大量の商品が完売することもあり、これまでは比較的にネット上の美談として受け止められてきた。しかし、昨今ではあまりにも類似したPOPがSNS上に溢れかえってしまったため、「わざとやっているのでは?」、「ありきたりすぎて新鮮味がない」と訝しむ声も少なくない。

 また、7月17日にTwitterで、ブラック企業アナリスト・新田龍氏が投稿したツイートによってさらに不信の声が広がっているようだ。

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≪『発注ミスしました! 助けて下さい! 』
私の苦手な言葉です。

・客の善意につけ込んでるようにしか見えない
・担当者はミスを繰り返すな。開き直るな
・経営者は誤発注を防ぐ仕組みを構築しろ
・卸も異常値発注が来たら確認しろ

『どうせ販促手段でしょ』と警戒され、本当に困った時に使えなくなるよ…≫
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― 新田 龍(ブラック企業アナリスト) (@nittaryo) July 17, 2022
 新田氏によるこのツイートは、2.1万以上の“いいね”を獲得(9月29日現在)しており、続くツリーでは「まさにその通り」、「反省している感ゼロ」など発注ミスPOPに批判的なコメントが多く寄せられていた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/44ec71fe3ad42354ac7644cbcd52b86292110304