謎の横揺れは三菱重工製制振装置の誤作動、三井不動産系ホテルで一時避難
2022.09.27 日経クロステック

2022年9月18日午後11時ごろ、仙台市青葉区に立つ高さ約81mの「仙台本町三井ビルディング」で、建物全体が突然横揺れを繰り返す現象が起こった。
当時、地震や強風は発生していなかった。屋上に設置された三菱重工業製の制振装置の誤作動が原因とみられている。

同ビルの7~18階に入居する「三井ガーデンホテル仙台」の宿泊客と従業員は、建物がギシギシときしみながら揺れていることに気づいた。
従業員はホテル内の点検を実施。同日午後11時半ごろには宿泊客の1人が消防に通報した。警察も駆け付け、周辺の道路を一時通行止めにした。

19日午前0時ごろ、ホテルに宿泊していた372人は階段で屋外に避難し、路上や近くにある別のホテルに一時的に待機した。
避難中に40代の女性が転んで、病院に搬送された。

建物の揺れが止まったのは、午前0時半ごろ。ホテルの従業員と消防士が、屋上にある制振装置の運転を停止した。
ホテル側は制振装置を停止した状態でも建物の構造安全性に問題はないと判断して、午前2時から3時にかけて宿泊客を客室に戻した。
ホテル側は同日午後3時に、「制振装置の誤作動で建物の揺れが発生した」とウェブサイトに掲載した。

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00154/01545/
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高層ビル用制振装置
https://www.youtube.com/watch?v=5bSy7JorZk0