ロシアのプーチン政権が9月21日に発令した予備役30万人を対象にした動員令が、同国社会に激しい混乱と分断を引き起こしている。隣国との国境では、脱出を図るロシア人の車が列をなし、人々はインターネット上で、夫や子供が動員を免れる方法を必死に探している。
召集令状は、政府の方針とは異なり、軍務経験がまったくない人々や病人、さらには死亡者にも送られている実態が明らかになるなど、政権がなりふり構わず兵力をかき集めようとしている現状が浮き彫りになっている。これまで政権を支持してきた高齢者層も、考えを変える人が出始めたと指摘する声もあり、プーチン政権への怒りがいずれ、〝沸点〟に達する可能性もある。
「隠れるか、投獄されるか、戦地に送られるか」
「これは戦争ではない。ウクライナ人はわれわれを攻撃していない。プーチンの家族を戦地に送るべきだ」
軍務経験ない人々も続々と招集
プーチン大統領は今回の動員は「部分的」なものであるとし、招集の対象は軍務経験のある予備役に限られるとしていた。ショイグ国防相によれば、動員対象は30万人規模であり、政権は一般国民が対象となる「総動員」ではないとの立場だ。
https://i.imgur.com/PqO0Gqf.jpg
https://news.yahoo.co.jp/articles/4947fcea28a67310f5383fafd18bea425dc94a65