北欧スウェーデンのアンデション首相は14日、辞意を表明した。11日に実施された議会(一院制、定数349)
総選挙で反移民を掲げる極右の野党、民主党を含む右派勢力の過半数獲得が確実となり、自身が率いる与党、
社会民主労働党を中心とする中道左派勢力の敗北を認めた。

選管当局の最新の開票結果によると、右派が176議席、中道左派は173議席を獲得する見通し。右派は
新政権樹立に向けた協議を始めると表明した。民主党は第2党になったが、右派内に警戒感があり、
第3党の穏健党を中心に調整が進むとみられる。

スウェーデンは社会民主労働党が長期政権を通じて福祉国家の基礎を築き、移民の受け入れに
寛容とされてきたが、急増する移民に対する国民の不安の高まりを背景に極右が伸長してきた。

https://www.sankei.com/article/20220915-7CDSBRDOJFNDVALH7YC2URRKG4/