ホンマかいな「住みやすい都市」大阪が世界トップ10の理由
2022/9/13 08:00

英有力誌「エコノミスト」の調査部門が毎年発表する「世界で最も住みやすい都市」ランキングで、大阪が近年、トップ10の常連になっている。今年はアジア最高位の10位。昨年はなんと世界2位まで躍進し「ホンマかいな」と驚いた大阪市民もいたかもしれない。大阪がなぜ世界で高評価を得ているのか、その背景を探った。

今年の調査は2〜3月、世界172都市を対象に行われた。首位はオーストリアの首都ウィーン。欧州とカナダの都市が上位を独占する中、大阪が10位タイに食い込んだ。昨年は欧州や北米で都市封鎖(ロックダウン)が相次いだこともあり、大阪は堂々の2位にランクされた。躍進の背景はコロナ禍だけではなく、コロナ前の19年も4位、18年は3位と高評価が続いているのだ。

調査の対象は「文化と環境」「教育」「医療」「インフラ」「(社会の)安定性」の5分野。エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)のアナリストや各都市に居住する調査員が計30項目以上について数値化している。

なぜ大阪はここまで高評価なのか。EIUで同調査を統括するウパサナ・ダット氏は産経新聞の取材に「大阪は犯罪発生率が非常に低く、重大な脅威が存在しない。医療面では多種多様な病院と専門家が存在し、高水準のケアを受けられる」と回答を寄せ、「教育面でも多くの私立学校があり、費用や適性に関して幅広い選択肢がある」と説明した。大阪は今年、安定性と医療、教育の3分野で満点の100ポイントだった。

https://www.sankei.com/article/20220913-LLYEUTSUB5K6NL5LUMWG4FUCYU/