8月下旬から9月にかけての夏休み明けは子どもの自殺が増える傾向にあるが、そもそも人はなぜ「死にたい」と思うのだろうか。
死を考える人が周囲にいたら、どんな態度で接したらいいのか。

 かつて、毎日のように「死にたい」と考えていた時期があった長野県の男性(54)のエピソードを紹介したい。
この男性は、仕事のストレスで眠れない日々が続き、体調を崩して失業した。

 転職活動がうまくいかず、23社連続で不採用になったことも。「僕は何のために生きているのだろう」。
生活のために働く必要があるものの仕事は見つからず、「死にたい」と思う日々が続いた。

 男性を救ったのは、苦しい時に母親から「大丈夫!」と言ってもらったことだった。
「大丈夫」と繰り返し言われることで安心できたという。「死にたい人に対して腫れ物に触るような扱いをするのではなく、声を掛けたり気に掛けたりしてほし
い。いろいろ言われるのもつらいけど、放っておかれるのはもっとつらいですから」と男性は話す。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e96ed3dc665d3aa9041f2ad31917d24ac1e4ef22?page=2