大阪府高槻市で昨年7月、保険金目的で資産家女性を殺害したとして殺人容疑などで再逮捕され、
大阪府警福島署の留置施設で首をつって搬送された高井(旧姓・松田)凜(りん)容疑者(28)が、
取り調べ中に「逃走を考えている」という趣旨の発言をしていたことが1日、府警への取材で分かった。
府警は警戒を強めていた一方、自殺をほのめかす言動は確認しておらず、詳しい経緯を調べる。

府警によると、凜容疑者は7月20日に養子縁組届を偽造した疑いで逮捕され、同日から福島署で留置。
凜容疑者はその後の取り調べ中、捜査員との雑談で逃走を考えていることを明かしたという。実際に留置施設内で
巡回する署員の動きをうかがう様子が確認されたことから、府警は8月19日から特に注意が必要な
「特異被留置者」に指定。通常は1時間に4回程度の巡回を5回に増やしていた。

府警の内規では、自殺をほのめかす言動や自傷行為が確認された場合などには、さらに警戒度を高める
「特別要注意被留置者」に指定し、24時間監視を行うなどの対応を取ることになっている。ただ、
凜容疑者にそうした言動はなかったとしている。
https://www.sankei.com/article/20220901-AZXWDRAEZRPTHDMODOR6EIJOVI/