なぎなた、「引き分けはプライドが許さない」・・・代表戦抜擢の2年生が団体戦で経験した「勝ち」と「負け」
2022/08/13 21:01

 全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は13日、高松市でなぎなたが始まった。競技初日は団体の予選が行われた。
【#インハイ新聞部】メンバーは全員2年生以下…神奈川大学附属高校なぎなた部、フレッシュに目指す全国8強
 2年生ながら代表戦に抜擢 川添瑠香選手(宮崎南2年)
果敢に相手に立ち向かう川添選手

 水戸二(茨城)との次鋒戦は、両者が近づいて技を繰り出す激しい攻防となった。「できる、できる、できる」。プレッシャーに弱い自分に言い聞かせ、得意の払い技を繰り出すタイミングをうかがった。相手のなぎなたを払った後、すねの左内側が空いた一瞬を見逃さず、一本を決めた。

 「引き分けだとプライドが許さない」と言い切り、普段の練習から一本を取ることにこだわる。相手の分析が得意で、試合前に「勝てる技」をあらかじめ決めておくという。

 課題は精神面の弱さ。水戸二との試合は代表戦にもつれ込み、2年ながら代表に選ばれた。プレッシャーに押しつぶされそうになったが、仲間に背中を順番にたたかれ、落ち着きを取り戻した。果敢に攻める中、隙をつかれて敗れた。「思うように試合ができなかった」と振り返る。それでも「まだ個人戦がある」と雪辱を期し、強敵を分析するため観客席に向かった。(中山真緒)

https://www.yomiuri.co.jp/sports/interhigh/20220813-SYT8T3252972/