あるTikTokユーザーが、無料公開されているAI(人工知能)に「最後の自撮り」というキーワードを与えてイメージを生成させたところ、悪夢のような情景が次々と出力された。画像がTikTokに投稿されているのだが、どの人物も、背景も、ディストピアの極みと言っていい。

イーロン・マスクが設立した人工知能を研究する非営利団体「OpenAI」は、近年、DALL-Eというイメージ生成AIを公開した。無料で利用できるこのDALL-Eは、入力した言葉(英語)をイメージ化してくれるのが特長だ。適当な言葉や文章を入力すると、AIが独自に解釈し、具体的な画像として数パターンを出力する。

TikTokユーザーのRobot Overloardsさんは、「宇宙の果ての様子は」とか「高所恐怖症はどんな感じか」といった難題をDALL-Eに突きつけ、その結果を投稿している人だ。彼は最近、「the last selfie ever taken(これまでに撮られた自撮りの中で最後のもの)」というワードで画像を生成させた。すると出て来たのは、明らかに世界終末の風景だった。

「最後の自撮り」ならその後に人間は存在しないだろう、とAIは考えたのに違いない。どの画像も、背景には爆弾や自然災害で廃墟と化した街があり、写っている人物はまるでゾンビのように変貌している。それがこちら。

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