新型コロナの患者が急激に増えるなか、県内の医療機関では新型コロナ専用病床を確保するため、一般診療に制限をかける事態となっています。

【写真を見る】「もう、頑張れと言えない」「ケガしても行く当てない」「理学療法士が清掃を…」限界を超える医療現場の今

医療の現場では今何が起きているのか、沖縄本島の重点医療機関を取材しました。

浦添総合病院 感染防止対策室 原國政直室長
「ER(救急外来)でコロナ陽性が1人出ていて、自宅に帰すにはハイリスクで、うちも満床に近くて、入院待機ステーションが満床であれば、自前でまた病床を増やすかもしれない。」

重点医療機関に指定されている浦添総合病院。先月24日に医療フェーズが「緊急フェーズ」へと引き上げられたことで、一般診療に制限をかけてコロナ病床の確保を行っています。

浦添総合病院 原國室長
「先生たちが苦渋の決断をして、入院を延期しようとか、外来を延期しましょうと言って、その数を減らして今必要な場所に人材を投入して、そこで受けきるというのを毎日やっている状況ですね。」

コロナ専用の病床使用率が本島圏域で90%を超えるなど、医療体制のひっ迫が続く中での措置。しかし一般診療を制限することで生じるリスクも…。

浦添総合病院 原國室長
「予定入院以外の一次救急とか、二次救急とかを止めざるを得ない。例えば熱中症、交通外傷、マリンレジャーでのケガとか。自分も両親に言ったのが「ケガをしないでくれ」と。どこも受け入れられないんだよって。どこにも行くあてが無いという人たちが出てきているのが現状。

受けられるはずの医療が受けられない危機的な状況。病床の確保に加えて問題となっているのが、医療機関における人員の確保です。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f3e0720f63bce903163109aa8e124c1ce8e92a4a