【速報】一般道で時速157キロ、6人死傷事故  控訴断念で少年の執行猶予が確定

柳原三佳ノンフィクション作家・ジャーナリスト

https://news.yahoo.co.jp/byline/yanagiharamika/20220730-00307890

7/30(土) 6:01

後部座席に同乗中、欄干が直撃して死亡した内山裕斗さん。18歳だった(遺族提供)
■一審判決は「懲役3年 執行猶予5年」
 これまで2度にわたってレポートしてきた、福島県いわき市の6人死傷事故。

 7月15日、福島地裁いわき支部(三井大有裁判官)は、自動車運転過失致死傷の罪に問われていた少年(19)に対し、『被告人は、尋常ならざる高速度で自車を運転していたものである』とした上で、『同乗者らの言動が被告人の過失に影響を及ぼしたことを必ずしも否定し難い』と認定。懲役4年以上6年以下の求刑に対して、「懲役3年執行猶予5年」の判決を下しました。

 遺族と重軽傷を負った同乗者たちは、この判決に納得できず控訴を求め、最高検察庁に手紙を出すなど、さまざまな行動を起こしていました。

 しかし、7月28日午後、福島地検いわき支部は遺族らを呼び出し、

『過去の判例を見ても、実刑になっている事件は死亡者が2人以上の事故がほとんど。裁判官の判断には問題がないので、控訴はしない』

 と説明。7月29日、少年Aの判決は確定したのです。