台湾副総統を「人物」と呼称 葬儀で外務省、中国に配慮
https://www.sankei.com/article/20220713-ANQVKPJ25NPELFNGRVTZP7ARS4/

外務省は13日、安倍晋三元首相の葬儀に参列するために来日した台湾の頼清徳副総統に関し、名前や肩書に触れず「人物」と表現した。
台湾と対立する中国に配慮した形だ。
同省の小野日子(ひかりこ)外務報道官が記者会見で、頼副総統来日への受け止めを聞かれた際に「ご指摘の人物」と言い表し、私人による私的訪問だと強調した。

日本が中華人民共和国を「中国唯一の合法政府」と認め、日中国交正常化の基礎とした昭和47年の日中共同声明を踏まえた対応。
頼副総統の名前と肩書を読み上げれば、共同声明の精神に反して台湾を国家として認めた印象を与えると判断したとみられる。

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林外相「質問に応じて述べたのみ」 台湾・副総統を「人物」と表現
https://www.sankei.com/article/20220715-2FE4PJYZORN4JFZABXYCZD3YJ4/

林芳正外相は15日の記者会見で、安倍晋三元首相の葬儀に参列するために訪日した台湾の頼清徳副総統に関し、12日の記者会見で名前や肩書に触れず「人物」と表現したことについて「頼清徳副総統の名前を挙げて質問があったので、それに応じる形で、『ご指摘の人物』と述べたのみだ」と説明した。
今秋に行われる安倍氏の国葬に台湾関係者が参列できるかについては「海外からの参列を含めて政府として今後、適切に検討していく」と述べた。