<社説>KDDI通信障害 徹底検証し再発防止を

KDDI側の見通しの甘さや利用者への情報提供が不十分だと指摘される。通信インフラを担う企業として社会的責任が問われる。原因を徹底検証し早急に再発防止策を講じる必要がある。

携帯電話大手の大規模な通信障害が相次いでいる。幅広いサービスの基盤となる通信網を守れなかった責任は政府にもある。障害発生時の対応を総点検してもらいたい。

KDDIの通信障害は2日未明に発生した。設備の故障をきっかけに、回線へのアクセスが集中し、状況を改善させようと通信量を制御する対策を講じたため、通話とデータ通信がともに利用しづらくなった。影響は携帯電話利用者など最大3915万回線に及んだ。携帯業界で過去最大規模である。失った信頼は大きい。

沖縄セルラー電話によると、auと格安ブランド「UQモバイル」、「povo(ポヴォ)」の県内契約数は75万1900件(3月末時点)で、県内シェアは5割を超える。

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