【ビジネスの極意】日本におけるパワハラの実態とその対処法

労働問題でよく聞く「パワハラ」。職場で多くのトラブルを引き起こす「パワハラ」について、マネジメント課題解決のためのメディアプラットホーム「識学総研」から、その意味や定義、対処の方法を学ぼう。

パワハラは、労働問題の中でも特に見聞きする機会が多いトピックです。さまざまな場所でその危険性や注意喚起がされているにも関わらず、トラブルは後を絶ちません。パワハラを防ぐには、そもそもの意味や定義のほか、もたらされるトラブルや対処法について押さえておく必要があります。
本記事ではパワハラについて詳しく解説します。

パワハラの意味、定義
パワハラとはパワーハラスメント(power-harassment)の略語です。

以下に当てはまる行為はパワハラに該当します。

・職場における優位性に基づいて行われる
・業務の適正な範囲を超えている
・身体的もしくは精神的な苦痛がある、就業環境を害されている

それぞれの内容について具体的に解説します。

[参考|厚生労働省「パワーハラスメントの定義について」

◆職場における優位性に基づいて行われる
パワハラの定義のひとつが、職場における優位性に基づいて行われることです。代表的な例として、上司による部下への攻撃的な行為が挙げられます。

部下にあたる人は上司に対して苦痛を感じていても、仕事への影響や恐怖心などから、逆らえないケースが多いです。また優位性とは上司部下のように単純な上下関係だけでなく、能力差に由来するケースも存在します。豊富な知識を持つ部下がそれを武器にし、上司は仕事のために我慢を強いられる事例もあります。

◆業務の適正な範囲を超えている
職場での叱責や攻撃的な印象を受ける行為には、指導が目的の場合も少なくありません。したがって業務の適正な範囲を超えているかどうかも、パワハラ行為か判断する際の基準となります。

当てはまる行為の例として以下が挙げられます。

・業務において明らかに必要ない行為
・業務上の目的から逸脱している・目的遂行の手段として不適当な行為
・必要以上に行われており、社会通念的な許容範囲を超えている行為

例えば指導という名目であっても、人格否定など不要な内容が混ざる、繰り返しかつ長時間実施される場合、パワハラ行為に当てはまる可能性が高いです。

◆身体的もしくは精神的な苦痛がある、就業環境を害されている
明らかな苦痛がある行為や、就業環境を害する原因となる行為の場合、パワハラに該当します。身体的・精神的な苦痛は、能力の発揮を妨げる原因です。攻撃的な行為が原因で苦痛を感じている場合、パワハラに該当する可能性が高いと言えます。

https://news.yahoo.co.jp/articles/73721fd98da6ab7b5bc098a03ffd7ff24eeaec72