20日の外国為替市場で、ロシア・ルーブルがドルに対して上昇し、2015年7月以来の高値を付けた。ルーブル高は同国の輸出競争力や政府の財政を損ねるとしてロシア中央銀行は懸念しつつある。

  ルーブルは1.7%高の1ドル=55.44ルーブルとなり、年初来の上昇率を35%に伸ばした。この上げはブルームバーグが追跡する世界の為替レートの中で最大。ロシア中銀は政策金利を合計で10.5ポイント引き下げ、西側の制裁に対応して導入した資本規制を緩和したが、それでもルーブル高は続いている。

ベロウソフ第1副首相は、ルーブルのレートに目標値を定め、経済成長を優先する措置について当局間で議論が行われたと語った。同氏によれば、経済成長には1ドル=70-80ルーブルが「最適」な水準だという。


https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-06-20/RDS0C4T1UM0W01?srnd=cojp-v2