シンガーソングライターで俳優の加山雄三(85)が、年内をもってコンサート活動から引退することがわかった。9月9日に東京国際フォーラム ホールAで行う『加山雄三ラストショー~永遠の若大将~』、12月に豪華客船「飛鳥II」で行う船上ライブ(若大将クルーズ)が最後のコンサートとなる。

【画像】『加山雄三ラストショー~永遠の若大将~』イメージビジュアル

 加山は、1960年に映画『男対男』でデビューし、翌年に『大学の若大将』から始まった「若大将シリーズ」でトップスターとなり、劇中で歌った「君といつまでも」「夜空の星」「旅人よ」など多数の大ヒット曲を生み出した。いつまでも若々しい“永遠の若大将”として昭和、平成、令和と走り続けてきた。

 一方、80歳を超えてたび重なる試練にみまわれ、2018年には愛艇「光進丸」が焼失。19年には、トレーニング中に腰を圧迫骨折しながらツアーを予定通り決行するも、ツアー中に脳梗塞を発症した。また、20年には誤嚥(ごえん)から脳内出血を発症して活動を休止。しかし、リハビリを経てコンサート復帰するなど、何度も奇跡的な復活をなし遂げてきた。

 そうした中で今年4月に85歳を迎え、アーティストとして100%満足いくコンサートを提供し続けていけるのか、加山自身が家族やスタッフと模索し、「歌えなくなってやめるのではなく、まだ歌えるうちにやめたい。最後までいつも通り歌う。それが一番なんだ」と結論づけ、12月をもってコンサート活動から引退することを決断した。

 加山はファンに感謝を伝えるとともに「これからも音楽は親友であり大切にしていきたいと思います」とし、「最後のライブ、みなさんで楽しみましょう!」と呼びかけた。

■加山雄三 コメント
みなさん、長きにわたる応援本当にありがとうございます。
感謝しております。
活動を始めて60年もの間、音楽を作り歌い続けてきました。
そしてたくさんの人との出会いと、幸せをいただきました。
歳をとることで様々なことを続けていくことの大変さを実感しております。
しかしながら、その時々で精一杯目の前のことに真摯に向き合ってきました。 
コンサート活動は年内をもってケジメをつけようと思います

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