(CNN) 世界保健機関(WHO)は5月31日、天然痘に似た症状が出るウイルス性疾患「サル痘」の発生状況について、世界の30カ国で、550件超が確認されたと明らかにした。

サル痘に関する技術指導者のロザムンド・ルイス氏はCNNの取材に対し、「現在、WHOの6地域のうちの4地域にわたる30カ国で確認された事例は550件余りに上る」と述べた。

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ルイス氏は、サル痘が同時に複数の場所で流行していることから、これまでとは異なった状況を目撃していると指摘。数日や数週間といった比較的短い期間で500件を超える症状を確認しており、こうしたことは今までなかったと述べた。

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ルイス氏によれば、WHOは流行の発生源を突き止めてはおらず、各国に対しては、流行の拡大を阻止するため、機会を逃さないよう呼び掛けている。

WHOは、週末の説明では、サル痘の世界的な公共保健上のリスクは中程度との見方を示していた。

ルイス氏も5月30日の会見で、サル痘の世界的な流行について、現時点では懸念していないと述べていた。

https://www.cnn.co.jp/world/35188276.html