生態系などに影響を及ぼすおそれがあるとして特定外来生物に指定されている「ツマアカスズメバチ」が福岡市で確認されました。県などは緊急の調査を行い、巣などが発見された場合は速やかに駆除することにしています。
確認されたのは環境省から特定外来生物に指定されている「ツマアカスズメバチ」の女王蜂1匹です。体長は2センチ余りで、全体的に黒っぽく腹部の先端がオレンジ色なのが特徴です。
県などによりますと、先月28日、福岡市東区の私有地でミツバチの養蜂を行っている住民が見つけ専門家が調べた結果、ツマアカスズメバチの女王蜂であることが分かったということです。
ツマアカスズメバチはもともと中国や東南アジアなどに生息し、平成24年に国内では初めて長崎県の対馬で見つかりました。
攻撃性や毒性は従来のスズメバチと変わらないものの、ミツバチなどを攻撃するため生態系や養蜂業などに影響を及ぼすおそれがあるとして飼育や運搬が原則禁止される「特定外来生物」に指定されました。
その後、福岡県では平成27年に北九州市で発見されましたが、福岡市では初めてです。
県などは確認地点周辺で緊急の調査を行い、巣や個体が発見された場合は速やかに駆除することにしていて、住民には発見しても近寄らず県などに連絡するよう呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220509/k10013618011000.html
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220509/K10013618011_2205091938_0509194229_01_02.jpg
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220509/K10013618011_2205091938_0509194229_01_03.jpg