高校1年生の1月に高校を退学した、三谷滉一さん(27) 。教育水準が合わず、成績不振や欠席数が多くなったことを理由に、退学処分となったそうだ。「ある日、校長室にアナウンスで呼ばれて行ったら母親がいて(退学届けに)サインさせられてて、
その日に知ってその日のうちに荷物まとめて、段ボールを持って校舎を出た」。その後、通信制高校に転入するも、実質1日で自主退学。高校をやめた後、周囲からは「お前、中卒やん」「俺の方が賢いから俺が言っていることが正しい」と言われ、偏見や差別や苦しむこともあったという。

山口さん

 中退者のサポートなどを行うTOB塾代表の山口真史氏によると、一番のデメリットは「中退したという負い目を背負うこと」だという。「周りの“高校ぐらいまで行くべきだ”という話を自ずとプレッシャーに感じてしまう。
“なんでやめているの?”といらないツッコミが延々と入ってくる。そういう生き方は良くないのだと刷り込まれて、退学してダメだったのだと思ってしまい、その先、生きづらくなる」。

安部氏

 さらに、リディラバ代表の安部敏樹氏は「学校生活でコケちゃった時に、適切な教材とタイミングでフォローする仕組みがない。一つドロップアウトするともうサポートされない」と、社会の受け皿への問題点を指摘した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5855f2d69448205a7a4508f11fe965bf7ec0c13f