自治体で相次ぐ「ミスコン廃止」 応募条件・審査過程などが影響


愛知県一宮市は今年、夏の七夕まつりについて、まつりのPR役を選ぶミスコンテストを「廃止」することを決めました。この決定、市民や過去にコンテストに参加した人からは、どのように受け止めたられたのでしょうか。


「なくてはならないみたいなもんなんですかね。こんな感じで寂しいじゃないですか。七夕まつりの時だけ、町がにぎわうじゃないですけど」(40代男性)

 愛知県一宮市で60年以上前から続く「七夕まつり」。約100万人が訪れる、いわば「一宮市最大のイベント」です。今年は7月28日から31日までの4日間行われますが、まつりのPR役の選び方が大きく変わります。

 これまで、一宮七夕まつりの盛り上げに貢献してきたミスコンテスト。応募条件は、18歳以上の未婚の女性。審査の過程は公開されず、まつりが行われる前に「ミス七夕」と「ミス織物」が3人ずつ選ばれます。

 選ばれれば、約1年の任期で七夕まつりのほか、さまざまな観光行事をPRすることになります。
廃止の理由は「応募条件」と「外見を評価すること」
自治体で相次ぐ「ミスコン廃止」 応募条件・審査過程などが影響、経験者「人生の転機だった」
一宮七夕まつり「ミスコンテスト」の概要
 なぜ、廃止を決めたのでしょうか。まつりの担当者は。

「未婚女性に限定した応募条件であったりとか、容姿を審査対象としたルッキズムの象徴でしたので、廃止するに至りました」(一宮市活力創造部観光交流課 横井文人さん)

 ミスコンの応募条件が「未婚の女性」ということが、時代の流れに合わなくなったと言います。また、選考理由は非公表だということですが、外見が評価にかかわるイベントだとされることも理由のひとつです。

「市民の皆さんに広く楽しんでもらえるものを目指していますので、少しでも不快に思う方がいらっしゃらないように、シフトチェンジしていきたいなと思っています」(横井文人さん)

 市民からは廃止に賛同する声、残念に受け止める声、様々な意見が聞かれました。

「欠かせないのでは。華があっていいと思う。見た目とか判断されるとあれですもんね、女性は」(40代男性)
「ちょっと寂しいですね。顔とかそういうのじゃなくて、若い人が盛り上げる意味では、華やかで良いと思っていたんですけど」(50代女性)
「時代の流れなんで、一概にいいとか悪いとか言えないと思いますけど」(70代女性)
ミスコンは「人生の転機」 経験者が語るイベントの意義

https://news.yahoo.co.jp/articles/343d5914266c969568c5f1d4b530df3dd8d129f9