次期ステルス爆撃機B-21、米空軍が先行調達1.9億ドル授与
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米空軍は、開発中のステルス戦略爆撃機B-21「Raider(レイダー)」の先行調達をこのほど決定した。開発するノースロップ・グラマンを支援するため、先行調達費として1億800万ドル(約136億円)を授与した。最初の生産ロットの製造に向け、開発を支援するもの。ノースロップ・グラマンによると、最初の引き渡しは2020年代中ごろになる見込み。

 B-21は退役が見込まれているB-1とB-2を置き換え、1955年から運用しているB-52と併用する形で導入を始め、順次更新する見通し。米空軍は少なくとも100機を調達する見込みで、200機近くなる可能性がある。最初の主要作戦基地は、サウスダコタ州のエルズワース空軍基地となり、2番目以降はミズーリ州ワイトマン空軍基地とテキサス州ダイス空軍基地になるとみられる。

 イメージイラストによると、外観は1989年に初飛行し、1997年に運用を開始したノースロップ・グラマンのB-2のような全翼機。同社によると、置き換え対象となるB-52やB-1、B-2よりも優れた搭載量や航続距離、攻撃力になるとみられる。愛称のレイダーは、第二次世界大戦で1942年4月に日本本土に対する初の空襲「ドーリットル空襲」を行った「ドーリットル爆撃隊(Doolittle Raiders)」にちなんだもの。

 B-21の飛行試験初号機は、飛行に先立ち構造設計の検証などが進められている。機体に対する負荷の修正や地上試験などを実施後、飛行試験に入る。