加計学園の学部新設に関する文書 一部開示命じる判決 東京高裁
2022年4月14日 18時31分
加計学園の獣医学部新設に関する行政文書の情報公開をめぐる裁判で、2審の東京高等裁判所は、1審とは逆に原告の訴えを一部認め、学園側の議事録の一部について「すでに別の請求で開示が認められている」として開示するよう命じました。
都内に住む女性は、学校法人「加計学園」が運営する岡山理科大学獣医学部の設置認可をめぐる行政文書を国に情報公開請求しましたが、校舎の見積書や設計図、学園の理事会の議事録などが開示されず、裁判を起こしていました。
1審の東京地方裁判所は「開示されれば学校の経営戦略に関わる内部情報などが明らかになり、正当な利益を侵害するおそれがある」として訴えを退け、女性が控訴していました。
14日の2審の判決で、東京高等裁判所の足立哲裁判長は、獣医学部新設に伴い大学の約款を一部変更することを決めた理事会の議事録について、「第三者が行った別の請求に対しすでに開示されていて、原告に開示しても学園の権利や利益を害するおそれがあるとはいえない」として、開示を命じました。
そのほかの文書については、1審に続いて訴えを退けました。
原告の福田圭子さんは「一部ではあるが開示が認められ、ほっとしている。全面的な開示を求めていたので、上告するか検討したい」と話しています。
以下ソース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220414/k10013582521000.html