「必要な兵器すべて提供を」 ウクライナ外相、NATOに要請
2022年4月7日 16:50 AFPBB

ウクライナのドミトロ・クレバ外相は7日、北大西洋条約機構(NATO)加盟国に対し、ロシアと戦うために必要なあらゆる兵器を提供するよう求めた。

NATO外相理事会に出席のためベルギー・ブリュッセルを訪問中のクレバ氏はNATO本部で記者会見し、
「私の要求項目は非常に単純で、三つしかない。兵器と兵器と、それに兵器だ」と説明。
「全加盟国に対し、必要なものすべてをちゅうちょなく提供するよう求める」と呼び掛けた。
ロシアがウクライナ東部に戦力を再配置する中、ウクライナは西側諸国に対し、防空システムや火砲、戦車、航空機などの大型兵器の提供を増やすよう訴えている。

クレバ氏は「攻撃兵器」の提供に慎重な国を批判。特に経済大国のドイツについて「もっとできることがある」と語った。
さらに「わが国が置かれている状況では防衛兵器、攻撃兵器と区別しても意味がない」と指摘。
「防衛兵器は供与するが、攻撃兵器を供与できる立場にないと言っている国は偽善的だ。不公平かつ不当なアプローチでしかない」とけん制した。

これに対しNATOのイエンス・ストルテンベルグ事務総長は、加盟国はウクライナの要求に応えるものと確信していると述べた。

ドイツのアンナレーナ・ベーアボック外相は「ウクライナには自衛権がある。より強力かつ組織的な支援をしていく方法を同盟国と共に検討していく」と語った。

https://www.afpbb.com/articles/-/3399197