日本共産党の小池晃書記局長は3日、宮崎市内で演説し、参院選の躍進に向けて「比例代表で『日本共産党』を広げに広げ、5人全員勝利を。
戦争とファシズムに命がけで反対した100年の歴史を持つ共産党の躍進で、改憲と暮らし破壊の翼賛体制づくりを止めよう」と訴えました。

 にひそうへい比例予定候補・前参院議員は「コロナ危機とウクライナ侵略―暮らしと平和の進路が問われる歴史的選挙です。
憲法を力に個人の尊厳を守る先頭に立ってたたかいます」と訴えました。白江好友宮崎選挙区予定候補が決意表明しました。

 立憲民主党の満行潤一県連代表代行、社民党の松村秀利県連代表、「市民連合みやざき」の中村哲朗共同代表、LGBT交流会「レインボービュー宮崎」の山田健二代表があいさつしました。

 小池氏は、ロシアによるウクライナ侵略に関連し、病院や原発を攻撃するという戦争犯罪に加え、プーチン政権が核兵器の使用に言及していることを糾弾。
「先制使用でいかなる被害が出ようとも、核の使用をためらわないような指導者に『核抑止力論』など通用しない」と述べ、「核兵器を使わせないためには核兵器をなくすしかない」と訴えました。

 その上で小池氏は、「核兵器廃絶は夢物語ではない」と強調。核兵器禁止条約に86カ国が署名し、60カ国が批准しているとし、
「唯一の戦争被爆国である日本こそ条約に参加し、核戦争の恐怖のない世界をつくる先頭に立とう」と訴えました。

 この危機に乗じて安倍晋三元首相や日本維新の会が、9条改憲や核共有を主張し「憲法9条は空想的、思考停止」などと攻撃していることに対し、
「9条を空想的だとあざ笑い、軍事に対し軍事で向かえば破局的な戦争になる。軍事力による『平和』こそ空想的、思考停止ではないか」と語りかけ、
「9条を守り、日本を戦争する国にせず、9条を広げ、戦争のない世界をつくろう」と訴えると、会場からは大きな拍手がわき起こりました。

 小池氏は、岸田政権がコロナ禍のもとで430もの公立・公的病院の統廃合を迫り、宮崎でも宮崎江南病院など七つの病院が名指しされていると指摘。言語道断として直ちに中止をと訴えました。

 88%が日本の経済格差を「深刻」だと答えた「読売」の世論調査を紹介した小池氏。
同調査では格差縮小のためには、「賃金の底上げ」、「大企業や富裕層への課税強化」、「教育の無償化」などが必要だとしているとし、「共産党の提案とぴったり一致する」と強調しました。

 小池氏は、▽非正規雇用を拡大した労働法制の規制緩和をただす▽アベノミクスで466兆円に積み上がった大企業の内部留保に課税し、
その財源で中小企業を支援して最低賃金を1500円に引き上げる▽男女賃金格差を是正する―などをあげ、「これが共産党の『成長戦略』です」と訴えると会場は大きな拍手で応えました。

 

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik22/2022-04-04/2022040401_04_0.html