ロシア軍“ニセ避難計画”で1000人以上行方不明…民間人「即決処刑」された地域も
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 ボロディアンカの惨状を訴えるのは、ウクライナ最高議会のオリガ議員です。

■“ニセ避難計画”1000人以上行方不明

 オリガ議員:「ボロディアンカは、人道的危機に陥っています。ほぼすべての建物が破壊され、街に人の姿は全くありません」

 自身の選挙区ということもあり、現地の被害について調査しています。

 オリガ議員:「侵攻が始まる前、ボロディアンカとその周辺の村には、合わせると約1万8000人が住んでいました。今も5000人ほどが残っていると理解していますが、何人が生存しているかは、誰にも分かりません。なぜなら、ボロディアンカのあちこちに、無数の地雷が埋められており、殺された人たちの遺体を見て回ることができずにいるからです。私は、爆撃による死者は3000人以上になると考えています」

 住民の6人に1人が犠牲となった可能性があるといいます。さらに、恐ろしい情報もあります。

 オリガ議員:「ロシア軍は、ボロディアンカの住民に、“ニセの避難計画”を伝えました。そして、ウクライナ国内へ避難できると思っていた住民をベラルーシやロシアの収容所へ強制的に連れて行ったのです。連れて行かれた人の数は、1000人以上だと考えています。その人たちをロシア軍がどうしたか、我々はまだ把握できていません」

 そして、オリガ議員は最後に、事態を打開するためには、国際社会の協力が欠かせないと訴えました。

 オリガ議員:「ゼレンスキー大統領は、プーチン大統領と会うことを望んでいるし、その準備もできています。しかし、その前に、ウクライナがロシアに破壊されない保障が必要です。イスラエル、アメリカ、イギリスのような国に、どうかウクライナの安全を保障してもらえるようお願いしたい」