ウォール・ストリート・ジャーナル

「クリスティン・アートは、12歳の娘エイミーから、
 『オカアサン』と呼ばれるようになり、驚いたという。
 テレビアニメ『僕のヒーローアカデミア』など、
 日本のアニメ作品を観るようになってから、
 エイミーが家の中でこの言葉を使う事が多くなったのだ。

 エイミーはアニメシリーズに夢中になり、
 YouTubeで日本の文化や言語などについて学び、
 覚えた言葉を学校で友達に話すようになった。
 そのうち、ニューヨークのオフィスマネージャーである、
 39歳の『オカアサン』も、『スミマセン』『ムスメ』など、
 日本語を交えた会話が楽しくなり、今ではハマっているという。

 アニメやマンガの影響で、そういったアメリカ人は増えている。
 外国語学習アプリの『Duolingo』は、
 アメリカの若者が日本のアニメ、ファッション、料理など、
 日本のポップカルチャーに広く関心を寄せていると認めている。
 『Duolingo』の2021年の報告書によると、
 日本語はアメリカとイギリスのユーザーたちの間で、
 最も急速に成長した言語だった。

 『Duolingo』内の専門家は、日本語は特殊なケースだという。
 通常はドラマのヒットや大きなスポーツイベントなど、
 瞬間的に特定の言語の人気が増えるものだが、
 日本語は何も起きないまま成長を続けているのだ。

 また、新たな日本語学習者の多くは13歳から17歳で、
 特に若者の間で熱狂的な人気を集めているわけだが、
 ビジネス関係で日本語が学ばれていた1980年代とは違い、
 今ではアニメやマンガがきっかけになっているという。

 アメリカの思春期の子供たちが使う日本語は、
 『カワイイ』から『バカ』まで、幅広く存在している」

https://www.wsj.com/articles/japanese-language-learning-anime-manga-cartoons-comics-11647959639