“インスタ映え”で相次ぐ危険行為 直撃に「みんな止めてるから...」

https://news.yahoo.co.jp/articles/8731f96fd0354953cb91afbc56c3045a5f9d1c3e


違法駐車がずらりと並ぶのは、人気の観光地「千葉フォルニア」。

そこでは、道路に寝そべって撮影する姿が。
さらに、中央分離帯でも。

死亡事故が発生している現場で目撃したのは、後を絶たない危険行為の数々だった。

取材班が向かったのは、千葉・袖ケ浦市。

ここは、海岸沿いに100本のヤシの木が並び、千葉にいながら、まるでカリフォルニアの風景を思わせることから、その名も「千葉フォルニア」と呼ばれている。

インスタ映えでも話題の撮影スポットだが、車やバイク好きの聖地ともいわれ、路肩は違法駐車であふれ返っていた。

海とヤシの木を背景に愛車を撮影しようと、多くの人が車道を渡って、中央分離帯での危険な撮影を行っていた。

この男性は、あろうことか、中央分離帯にある反射板を、カメラの三脚代わりに使っていた。

さらに、1人の男性が道路に出てくると、突然、寝そべりながら撮影を始めた。



その時、車が通りかかり、あわてて男性は歩道へと戻っていった。

そして取材中、こんな驚くべき光景を目の当たりにした。

車の前で横になる男性。
これは事故ではない。
寝転んで車を撮影していた。

そして中央分離帯でも、寝そべってカメラ撮影。

夢中になるあまり、足が車道にはみ出ている。

大きなトラックがすぐ横を走り抜けていくが、お構いなし。

反対車線にまで飛び出すなど、まさに無法地帯。

この男性に直撃取材すると、「道路に出るときは、ちゃんと周りを見ている。危ないことをしなければいいかな、みたいな感じです」と話した。

実は、千葉フォルニアでは、過去3年間で接触事故が15件、死亡事故も1件起きている。

こうした事故をなくすため、袖ケ浦市が考えた秘策は“映えない作戦”。

3月末から、ヤシの木に「違法駐車」と書いた垂れ幕を設置。

訪れた人にこれを撮影し、SNSで発信してもらうことで注意喚起につなげる狙い。

袖ケ浦市 商工観光課・神子正利課長「これまでは魅力発信ばかりだったが、(千葉フォルニアは)危険な場所である、マナーを守っていただきたいという注意喚起をしたい」