【ワシントン=山内竜介】米国のバイデン大統領は21日、「ロシアがサイバー攻撃の可能性を探っている」とする
声明を出した。電力など重要インフラ(社会基盤)を担う米企業に警戒を強化するよう要請した。

バイデン米大統領
 アン・ニューバーガー国家安全保障担当副補佐官は21日の記者会見で、米政府が前週、100社超の企業に
情報を提供し、注意を呼びかけたと説明した。「ロシアが米国に破壊的なサイバー攻撃を行った場合、
我々は対応する用意がある」と述べ、報復措置に踏み切る考えも示した。


 ホワイトハウスは具体的な対策として、最新のセキュリティーシステムの導入、データのバックアップ、
緊急時対応の訓練などを挙げた。米国では昨年5月、サイバー攻撃を受けた国内最大級の石油パイプライン
が操業停止に追い込まれた。
https://www.yomiuri.co.jp/world/20220322-OYT1T50075/