ロシアの戦車製造工場が操業を停止、海外製コンポーネントの入手が途絶

ウクライナ軍参謀本部は21日、海外からの輸入に依存していたコンポーネントが入手できなくなったロシアの戦車製造工場が「操業を中止した」と明かした。

https://defence-ua.com/news/jedinij_u_rf_virobnik_tankiv_uralvagonzavod_zupiniv_robotu_cherez_brak_komplektujuchih-6556.html

ロシア軍向けと海外輸出向けに戦車の最終組み立てや装甲車輌の製造・修理を行なっているウラルヴァゴンザヴォートやチェリャビンスク・トラクター工場が
「海外からコンポーネントが入手できなくなったため操業を中止している」とウクライナ軍参謀本部が発表した。

ロシアが入手出来なくなったコンポーネントが何なのかは不明だが、ウクライナのディフェンス・メディア「DEFENSE EXPRESS」は近代化されたロシアの戦車に使用されている射撃管制システムについて
「クリミア併合に伴う制裁以降、ロシアはベラルーシ経由でフランス製赤外線装置を入手していた」と指摘しているのが興味深い。

次期主力戦車T-14の量産化が遅れている要因の一つにも「国産化に手間取っている前方監視型赤外線装置(非冷却マイクロボロメータ)」が含まれており、
入手できなくなった各コンポーネントの代替品開発も「時間」さえかけることが許されるなら解決可能な問題だが、短期的にはロシア軍の新規調達や損傷した装備の修理に大きな影響が出るだずだ。

https://grandfleet.info/russia-related/russian-tank-manufacturing-plant-shuts-down-loss-of-availability-of-foreign-made-components/