[上海 21日 ロイター] - 中国国営紙の証券時報は21日に掲載した論説で、中国の健全な
経済ファンダメンタルズ、成長を促進する政策、市場開放に向けた継続的な取り組みにより、
外国人投資家にとって人民元資産の魅力がさらに高まるとの見解を示した。

中国証券報も記事の中で、短期的な資本流出が中国資産の長期的な魅力を変えることはないと指摘した。

数日前には、劉鶴副首相がウクライナ危機を受けた米国との対立を巡る国内株式市場のパニック売りに
歯止めをかけるため、資本市場にとって好ましい政策措置を打ち出す方針を示していた。

バイデン米大統領は18日に中国の習近平国家主席とオンライン会談を行い、中国がロシアに
物資的支援を行った場合、結果を伴うと警告した。

証券時報は、過去数年に海外機関投資家は中国への資産配分を加速させており、中国経済の
ファンダメンタルズに対する信頼を反映していると指摘。成長安定化に向けてさらなる政策が導入される中、
人民元資産の安全資産としての魅力は増す一方だと強調した。

また、証券時報と中国証券報は、中国企業が最近公表したスイス市場上場計画は海外投資家に市場を
開放する中国当局の決意の表れだとした。

さらに上海証券報によると、中国銀行や交通銀行など銀行系列の資産管理会社10社が
中国の資本市場について、長期的に楽観しており、短期的なボラティリティーを合理的にとらえるよう
投資家に呼び掛けていると明らかにした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7eb759aa7b5c90c3951e22c241a9f9b3bb8324b1