豊見城市内のビオトープで15日、くちばしと首に釣り糸が絡まった野生のアオサギが見つかった。糸の影響でくちばしの動きが制限され、えさが捕りにくくなっているとみられる。漫湖水鳥・湿地センターや市の担当者が同日、現場でアオサギの様子を確認し、県と対応を協議している。

漫湖水鳥・湿地センターには先週末からアオサギの目撃情報が寄せられていた。

同センターの池村浩明主査は「現時点では危機的状況にないものの、えさが食べられない状況が続けば徐々に弱っていく」と心配した。また「むやみに人が近づくと、さらに弱ってしまう」と述べ、静かに見守る必要性を強調した。

行政によるアオサギの救護活動は未定。傷ついた鳥獣の救護事業を担当する県自然保護課は「発見者に病院に連れて行ってもらうのが基本的な考え方だ」と説明する一方、「今回は人為的な影響があり、助けたいという心情も理解できる」と述べ、判断に悩んでいる様子だ。 

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