[ワシントン 1日 ロイター] - ロシアのウクライナ侵攻と西側の制裁措置を受け、米航空機大手ボーイングは1日、ロシアの航空会社への部品・メンテナンス・技術サポートを停止したと発表した。

航空機リース会社は、ウクライナ侵攻を巡る西側諸国の制裁措置を受け、ロシア航空会社との数百機に上るリース契約を解除する見通しだ。

航空調査会社シリウムによると、ロシアの航空会社は980機の旅客機を運航しており、777機がリースされている。このうちの3分の2に当たる515機(推定市場価値100億ドル)が、外国企業からのリース機という。

EUは、航空機リース会社に対し、3月28日までにロシアでの現行契約を終了するよう求めた。

ただ、ロシアが契約解除に応じるか懸念を示す声も出ている。

IBAの幹部は、スペア部品の供給禁止もロシアの航空産業に大きな影響を与えると予測。

ロシアの航空会社は、西側諸国の航空機メーカーから新たな航空機を調達することも禁止される。ボーイングや欧州エアバスにとっては打撃となる。

ボーイングは、ロシアの主要事業全てを停止すると表明した。

https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-boeing-idJPKBN2KZ09N