元プロゲーマー・たぬかなが配信上で「身長170cm以下の男性」を煽り、大炎上している真っ最中。その一方で『にじさんじ』所属の女性VTuber、フレン・E・ルスタリオによる“神対応”が発掘され、再評価の機運が高まっている。
■(元)女性プロゲーマー炎上の経緯
たぬかなは格闘ゲーム『鉄拳』シリーズの元プロゲーマー。先日「mildom」で行った配信にて、男性の身長について「165cmはちっちゃいね、ダメです」「170cmないと正直人権ないんで、170cmない方は『俺って人権ないんだ』って思いながら生きていってください。骨延長の手術を検討してください」などと持論を展開。きわめて差別的な発言だとして、批判の声が殺到してしまった。
これを受け、スポンサーだった『レッドブル』は公式サイトからたぬかなの名前を削除。所属していたプロゲーミングチーム『CYCLOPS athlete gaming』も選手契約を解除するほどの大事になっている。
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日頃より応援してくださるファンの皆様、Red Bull様をはじめとするスポンサーの皆様、この度は私の身勝手な発言により、不快な思いと多大なるご迷惑をおかけしてしまい大変申し訳ございませんでした。
― たぬかな (@kana_xiao) February 16, 2022
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たぬかなはツイッター上で謝罪を行ったものの、怒りが収まらない人々は多い模様。騒動から数日が経った後も、《謝って済むような話じゃないと思う》《記事を見てはじめてあなたの存在を知りました。正直心がえぐられました》といったリプライが次々寄せられている。
■プロVTuberの神対応
そんな中で再評価されているのは、「にじさんじ」の女性VTuberであるフレン・E・ルスタリオ。2020年の配信で、男性の身長について自身の見解を語る一幕があった。
彼女はリスナーからの質問に答える形で、「身長170cmない男子」についてトーク。「170cmは正直なくていいんじゃない別に」「人間身長じゃないでしょ」とのこと。また「あわよくば自分よりはまぁ高くあったら嬉しい」としながらも、「私ヒール履かなきゃ163cmだからね。170なくても私より高い人なんていっぱいいるから」「性格を磨こうみんな!」とポジティブに訴えかけていた。
たぬかなの炎上よりはるか前に、低身長男性の“人権”を認めていたフレン。これに対してネット上では
《こちらの回答は120点だと思います》
《やっぱフレンよ》
《フレンすきだ…》
といった称賛の声が上がっていた。
ちなみにフレンが所属する「にじさんじ」の男性VTuberでは、卯月コウや三枝明那、成瀬鳴などが身長170cm未満と公言されている。たぬかなの持論では彼らも人権がないことになってしまうが、問題なく人気を博しているようだ。
今回の騒動から、プロゲーマーにはますます高いコンプラ意識が求められるようになるはず。配信のプロである企業系VTuberのバランス感覚は、炎上を避けるためにある程度参考になるのではないだろうか。
文=大上賢一
たぬかな炎上で『にじさんじ』VTuberの株が急上昇!“170cm以下”に神対応
https://myjitsu.jp/enta/archives/100929
2022/2/22 05:30 まいじつエンタ