通貨の購買力を示す国際指標「実質実効為替レート」で、日本円が半世紀ぶりの低水準となったことが22日明らかになった。円安の進行に加え、
海外に比べて日本の物価が上がらないことが要因だ。歴史的な低水準は今後も続きそうで、輸入品の値上がりを通じて企業や家計の負担感が増す懸念がある。
【写真】実質実効為替レートの推移
この指標は約60カ国・地域の物価水準を考慮して、それぞれの通貨の総合力を示したもの。数値が低いと、海外からモノを買う際の割高感が高まる。
国際決済銀行のデータを基に、日本銀行が22日に算出した今年1月の数値(2010年=100)は67・55で、円安が進んでいた2015年6月を下回り、1972年6月以来の低さとなった。
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