ツバメの巣、熊の手、猿の脳みそ……中国料理は何でも食材にしてしまうが、毒針で知られたサソリまでスープの具になるのをご存知だろうか。

中国南部の広東省では、丸ごとのサソリを肉やスパイスと一緒に煮込んだスープが、普通に食べられているという。

中国語で「蝎子汤」という名前のサソリスープは、サソリ、ヘビの肉、豚肉、野菜をニンニクや生姜などのスパイスと共に3時間以上煮込んで作る。

サソリには毒があるので、そのままは使わず、下ごしらえをする。毒を抜く特別な技法があり、それに熟練した調理人しか作ることができない点は、日本のフグ料理に似ている。

サソリなんぞを使っているにもかかわらず、このスープにはデトックス効果があるとされており、地元の人たちはそれを期待して飲んでいるというのだから面白い。

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