「ニャン(2)」が3つそろう2月22日は「猫の日」。さらに2が並ぶ2022年の今年は、ネコの話題が盛り上がりを見せている。大阪・梅田にある大阪新阪急ホテルの直営ベーカリー「ブルージン」(大阪市北区)は、ネコの顔をかたどった食パンやスイーツをシリーズ化し「ネコ好きの聖地」と呼ばれる。ネコシリーズはいかにして生まれたか。従来の動物パンにないオリジナルの発想があった。
《「いろねこ食パン」(右下)や「いろねこのて」(左下)などシリーズは全10種類=大阪市北区のブルージン》
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「ネコシリーズ誕生のきっかけは、ネコの手をモチーフにした焼き菓子でした」。阪急阪神ホテルズ広報の上野藍さんは話す。その焼き菓子は平成25年に発売した「いろねこのて」。リアルな肉球の愛らしさが受け、空前のヒットとなった。ネコに手応えを感じ、その後の商品展開につながった。
《思い思いの顔を描いて楽しめるように、店ではチョコペンも販売している(ブルージン提供)》
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29年の同店リニューアル時に、ネコの顔をかたどった「いろねこ食パン」が登場。パンの形そのものを両耳を立てたネコの顔の輪郭にし、目、口、鼻をつけるなど顔は描かなかった。「人それぞれにあるネコの顔のイメージを壊したくなかった」。そのシンプルなかわいさが人気を呼んだ。
上野さんは「こんなにも愛される商品はかつてなかった」と胸を張る。現在はプレーンや苺ミルクなど4種類の味を販売している。
「いろねこ食パン」のデザインはもともと、「いろねこのて」のパッケージに起用したネコの顔だ。デザインを担当する管理部の嶋野朱美さんは「いろねこの『いろ』は、色やいろいろな種類の意味」と説明する。「いろねこ」はネコシリーズのパンで使われることになり、同店の顔≠ノなった。
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2・22は「猫の日」 大阪名物・ネコパン誕生物語
https://www.sankei.com/article/20220222-XHFPQ56DSBK4RMCBP2RKY67EX4/
2022/2/22 10:00 北村 博子 産経WEST