道は16日、北海道百年記念塔(札幌市厚別区)の解体工事に2022年度、着手する方針を固めた。解体費は昨年11月に試算した7億2千万円から減額し、6億円台となる見通しで、22年度当初予算案に計上する。解体方針は約3年前に決定していたが、存続を求める声も根強く未着手だった。
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道は解体に向けて昨年11月に事前調査の結果をまとめ、解体費を算定したほか、解体の工期は1年10カ月としていた。この際の試算によると、塔を今後50年間、維持した場合は、改修費などに28億円以上かかるという。塔の跡地には、新たなモニュメントを設置する。
塔は道立野幌森林公園内にある。北海道命名100年に当たる1968年に着工して70年に完成した。