【ロンドン=板東和正】英国のロンドン警視庁は16日、王室のチャールズ皇太子(73)の慈善財団が
サウジアラビアの富豪からの寄付の見返りに勲章授与などの便宜を図ったとして、捜査を始めたと発表した。
叙勲の悪用を防止する法律に違反した疑いがある。皇太子が取り調べを受ける可能性を指摘する報道もあり、
相次ぐ王室のスキャンダルに国民の信頼が揺らいでいる。
英メディアによると、財団幹部だった皇太子の元側近がサウジの富豪に対し、勲章の授与や英市民権の取得に向けて
便宜を図ると持ちかけて寄付を要請した疑いがある。富豪は財団側に150万ポンド(約2億3千万円)以上を寄付し、
2016年に皇太子から名誉勲章を授与された。警視庁は捜査の一環で財団と連絡を取っているが、
逮捕者は出ていないという。
英紙ガーディアンによると、財団の広報担当者は、皇太子は今回の一件について「全く知らなかった」と疑惑への関与を
一貫して否定。ただ、寄付金は皇太子の邸宅の修復事業などに充てられたとの情報もあり、英紙デーリー・メールは、
皇太子が今後、警視庁の取り調べを受ける可能性があると指摘した。
抜粋
https://www.sankei.com/article/20220217-7QNDH23NAVMAVEXSHF4SFIEXZI/