こちらは土星探査機「Cassini(カッシーニ)」が撮影した土星の衛星「ミマス」です。ひときわ目を引く大きなクレーターは、直径130kmの「ハーシェル」クレーター。ミマスの直径が396kmですから、ハーシェル・クレーターはその3分の1ものサイズがあることになります。

巨大なクレーターを持つミマスの姿は映画「スター・ウォーズ」シリーズに登場する宇宙要塞「デス・スター」を彷彿とさせるもので、画像を公開したアメリカ航空宇宙局(NASA)も解説文でデス・スターに触れているほどです。そんなミマスに氷の外殻に覆われた内部海が存在する可能性を示した研究成果が、サウスウエスト研究所(SwRI)のAlyssa Rhodenさんと惑星科学研究所(PSI)のMatthew Walkerさんによって発表されました。

発表によると、土星とその衛星を2017年9月まで探査していたカッシーニは、ミッションの終盤にミマスの秤動(周期的な振動運動)を検出していたといいます。Rhodenさんたちは、秤動から推測されるミマスの内部構造とミマスの内部を温める潮汐加熱(※)の関係性を調べるために、潮汐加熱モデルを使って分析を行いました。その結果、ミマスの表面から24〜31km下に内部海が存在する可能性が示されたといいます。

https://news.yahoo.co.jp/articles/1c864ddf52857a8f6513d7613851beb717a3ce69

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