新型コロナウイルスに2度感染した女性に話を聞きました。前回と症状に違いがあり、オミクロン株への警戒を緩めないよう訴えました。一方、自宅療養者を往診する医師によると去年の第5波と違い、感染急増の今は「往診ゼロ」が続いています。その理由とは?

■第5波で「700件」診療も…今は

一方、デルタ株が猛威を振るっていた去年の第5波のさなか、自宅療養者の往診に追われていた医師に取材しました。

第5波では、延べ700件ほどの診療に当たった「ひなた在宅クリニック山王」の田代和馬院長は「実際に往診するという場面はほとんどありません」と言います。

飲み薬のモルヌピラビルも用意して備えていますが、この2週間、往診はゼロ。感染拡大真っ只中にもかかわらず、なぜなのでしょうか?

田代院長
「僕らも連絡を受けて『ついに往診来たか』となるのですが、(症状を)聞いていると『これ軽症だからお家で時が解決しますよね』のような話をします。そうすると、もう次の日とかには『もう良くなりました』なので」

第5波とは違い、重い肺炎を起こす患者はほとんど見られないといいます。ただ、東京の病床使用率は20日で28.9%。この先も感染者が増え続け病床がひっ迫すると、どうなるのでしょうか。

田代院長
「(ブースター接種がまだで)免疫力が落ちている可能性のある高齢者が本当に重症化するとしたら、そういった方が往診するメインの患者層になるのではないかと、心の準備をしています」

https://news.goo.ne.jp/article/ntv_news24/life/ntv_news24-202201211019929.html