ロシアの有力メディアグループ「RBK」は年末の12月27日、「クレムリンが2024年大統領選の準備を開始した」と報じた。

唐突かつ奇妙な報道だったが、クレムリン当局者は「現職大統領の選挙の戦い方が討議されている。他の候補の選択肢はない」と述べ、プーチン大統領が5選を目指す方針を示したという。

次回大統領選は2024年3月17日に実施される。RBKによれば、クレムリンの選挙準備は、与党が得票率を落とした昨年9月の下院選の総括や反省を踏まえて、次回大統領選の圧勝を狙っているという。2年後の選挙でプーチン氏以外に有力候補は見当たらず、出馬すれば、当選確実とみられる。

2000年に大統領に就任したプーチン氏が5選を果たせば、1期6年、2030年までの政権担当が可能で、20世紀以降のロシアでは、スターリンを抜いて最長在任の指導者になる。

政治学者のセルゲイ・メドベージェフ氏は昨年9月、オンライン会見で、「後継者を議論しても意味がない。おそらくプーチンは死ぬまで続けるだろう。使命感があり、変化を恐れている。事実上の終身制だ」と話していた。

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