焼き肉店立てこもり 逮捕の男「生きる意味見いだせず」
https://www.sankei.com/article/20220109-UAMTKFDXONP5NH67TG4CHIIH6M/

東京都渋谷区代々木の焼き肉店に男が男性店長(49)を人質に一時立てこもった事件で、監禁容疑で現行犯逮捕された荒木秋冬(あきと)容疑者(28)が「生きる意味を見いだせず、大きな事件を起こして死刑になりたかった」と供述していることが9日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁が詳しい犯行の経緯を調べている。

捜査関係者によると、荒木容疑者は2週間前に長崎から上京したという。ホームレス生活を続けていたと説明。「場所はどこでもよかったが、捕まる前に焼肉が食べたかった」とも話しているという。

荒木容疑者は8日夜、客を装って来店。飲食を終えた後、「爆弾を起動した。警察に連絡しろ、騒ぐな」と記したメモ紙を店長に渡したという。携帯電話を巻きつけるなどした箱を3個所持。「爆弾だ」「最近あった電車の事件のようにしたかった」などと話したという。店長が8日午後9時20分すぎに110番通報した。

店長を人質に立てこもったが、捜査1課の特殊班が9日午前0時すぎに突入した。調べに対し、荒木容疑者は「箱は爆弾に見せかけたものだ」と説明した。